納車です。
- 2025.10.30
- ブログ
以前のブログでも書きましたが、弊社在庫車は、委託車両を除いて販売価格に
整備代及び気持ち良く乗って頂ける為の内外装等の仕上げ作業が含まれています。
在庫車を何もしないで、旧いからと言って現状でお渡しすることはありません。

今回ご納車させて頂いたこの1967年E-Type Sr.14.2OTS(OpenTwo Seater)
も、気になるところは全て手を入れてお出ししました。
塗装が悪くなっていた個所の補修及び内装の手直し、トランクルームの内張は全て新品に交換、
そして機関関係は電装品のアップデート及びブッシュ類の交換etcと多岐に渡りますが、この個体はクラッチ残量が少なく、交換することにしました。

クラッチ交換は、エンジン/ミッション本体を降ろさなくてはならないのですが、そうするとこの際修理若しくは交換しておいた方が良い部品などが
多々出てきます。またエンジン等が載っていると、普段手が入らない場所まで奇麗に清掃することも出来るので良いですね。
上に映っているのがギアボックス本体。この際ギアボックスも徹底的に清掃です。
この個体、オリジナルの竹とんぼの様な電アディショナルファンが残されていますね。
殆どのSr.1E-Typeはこのオリジナルファンモーターを取り付けるマウント(フレームの一部)が切り取られて引きファンが取り付けられていますが、
今回はこのシュラウドの中に納められる最大の引きファンではなく、ラジエター前に押しのアディショナルファンを装着。
オリジナル状態を尊重しました。

ついでにブレーキ/足廻りも全て外し、交換が必要な部品は全て交換。

エンジン本体もリペイント及び徹底的に清掃です。
エンジン本体に問題は全くありませんでした。
納期が若干遅れてしまいましたが、オーナー様にはきっとご満足して頂ける個体に仕上がったのではないか、と思います。

