Blog Archive

image

これぞホットハッチ!

2009年ルノーメガーヌR26R.

先ず弊社では取り扱うことがない車種ですが、ご縁があったのかやってきました。
何でも当時、あのニュルブルクリンクで量産FF車最速を目指し、450台限定で生産した車らしい。
1オーナーで1.6万キロ走行したこの個体、第一印象はやる気満々のオーラを発しながらも
”実に乗りやすい!”
履いているSタイヤのノイズは気になるものの、6速M/Tのミッションはストロークも短くスパスパ入り、
2リッターあるとはいえ、トルクも下からちゃんと出ていてドッカンターボではなくとても気持ち良い。
本格的なバケットシートと、真っ赤なサベルトの5点シートベルトは乗り降りしずらいし、バックルも邪魔だけれども
普通のシートベルトも残っていたのでいちいち気合入れなくても済む。

本来はサーキット用なのですね。

軽量化の為かリアシートも無く2人乗り。
その代わりにロールバーが張られていますが、大きなトランクスペースにもなっています。
このオレンジのホイールが、本来付いていたホイールですが、あまりに派手ですね。
テクノマグネシオ社製なのでアルミマグなのでしょうね。確かその昔はクロモドラ、だったような。
パースペックスのリア3面ウインドだったり、ドライカーボン製のボンネットだったりとにかく軽量化してます!
感が良く出ています。

仕向け国によって貼ってあるステッカーとか違うみたいですが、この個体は正規輸入車です。
空いている首都高速を流しただけですがとても乗りやすく、そして近年のクルマの中ではとても面白いクルマでした。
乗って楽しいクルマはやはりプリミティブな車、じゃないと!ですね。

お待たせいたしております!

昨年2月にお買い上げ頂いた1965年E-Type Sr.1 4.2 FHC、なのですが、本来であれば
昨年中にはご納車している予定でしたが、エンジンのフルオーバーホールに想定外の時間が掛かりやっと完成。

お付き合いしている内燃機屋さんが激混みで、1年待たされたというのが一番の理由なのですが、
修理屋さん、塗装屋さん,板金屋さん、内装屋さん、内燃機屋さん、メッキ屋さんなど全てのレストアに関わる人材が圧倒的に不足しているのが現実。
(ほかのブログでも書いた気がしますが。。)
フルレストアなんて、この状態が続いたらうちでは受けられなくかもです。。
お客様には大変ご迷惑をお掛けしましたが、取り敢えず完成間近。取り敢えず良かった!

Sr.1 E-Typeのエンジンは鑑賞にも耐えられますね。

エクゾーストマニホールドは、オーナーの希望でアフターパーツのステンレス製の集合管です

あとは車検を取って登録、テスト走行の後ボディコーティングを施して完了です!

新製品ウインドフィルム

先日のオートモビルカウンシルで説明を受けていたウインドフイルムの新製品
なんと!
紫外線100%
赤外線 99%
カットできるという謳い文句のウインドフィルムを、青空駐車場に常駐している日常の足である
プリウス60に、本格的な夏が来る前に施工してもらいました。

KOBOtect,という名前のこのフイルム、車両前部に貼るので勿論透明。
施工してからまだ数日なので何とも言えませんが、この数日の夏日の様な日差しでも室内は施工前より温度が低い気がします。
フィルム自体も厚いので、施工するの従来の物より大変との事。
そしてフイルム自体もとても高価で少しびっくり。
なので施工する価値があるのか、ないのか?

紫外線はクルマにも良くないので、エアコンへの影響等、効果の程をまたレポートします。

ホイールのレストア2

4/6にアップしたホイールのレストア。リム部ガリ取り&ポリッシュ、メッシュ部塗装
という第一工程を経て、次はメッシュ部上部のブラック塗装。

ここまでやったら、新品以上に仕上げないと意味がないので、これまたオリジナルに忠実に
手塗りで一つ一つ塗装する気の長い作業をする事に。一日一本のペース。
そしてまだ入手可能だったセンターバッジの取り付け。
本来はジャガーの顔の背景はブラックですが、今回はガンメタをチョイス。
そしてタイヤは
フロント225/55/16 リア235/50/16
これまた235/50が全くない。仕方なく前後共に225のミシュランプライマシーを用意することに。
エアバルブも勿論新品にて装着、と思い注文するが、これまたなし。
仕方なく在庫中古良品にて対処。妥協も大切((笑)

フロント7J 225/55/16

リア 8J 225/55/16
スポーツラティスに拘り、7/8Jの組み合わせに拘り、完成迄8か月。
ホイールのみにしても、ちゃんとしたレストアは時間とコストがやはり掛かりますね。。

AUTOMOBILE COUNCIL 2024

今年は弊社は出展/参加はしませんでしたが、見学に。
個人的に高い値段で販売されているクルマたちの中で、一番コスパが高いと感じた蟹目。

静岡のワラシナカーズさんが出品していたこの蟹目、なんと
ノーレストア(内外装共)/フルオリジナル/実走2.2万/オリジナルハードトップ付き
という3拍子も4拍子も揃った個体。
Original Sprite,という本の表紙にもなったこともあり、
60年以上前に作られた大衆向けのスポーツカーで、レストアどころかオリジナルペイントを現在まで保ち、
内装もそのまま。ファクトリーで組まれたオーバーホールを受けていないエンジン、
低走行故に剛性がしっかり残っているであろうボディ。
イメージや想像ではなく、新車当時の走りや雰囲気をリマインド出来る個体は先ず無いので
蟹目が本当にに好きならば、いい加減な物を買うならもっとお金出しても二度と巡り合うことがないと思われる
この個体を、無理しても購入するべきだと思いました。(因みに大体現在の蟹目の相場より200万ちょい高い)
弊社で昔輸入したE-typeSr.1 4.2OTS ”U9”新車から実走行7300マイル に乗った時の”目から鱗”的な感覚を
これを見て思い出しました。

今日終了したカウンシルですが、もし次のオーナーが未だ決まっていなけば是非。

AUTOMOBILCOUNCIL,来年はまた弊社も出展する予定です。

遅まきながら。。。


先月末27日に発売された雑誌、”ENGINE”5月号No.275
2024年度版ちょっと古い車探検隊、第3部オーナー取材編#4初代シルビアを手に入れた~に登場しています。

勿論購入していただくのが一番ですが、本屋さんで立ち読みでもしてみて下さいませ!

ホイールのレストア

今や珍しい16インチの旧いホイール故に、拘ったらとても入手困難。
90年代初めに一部ジャガーに装着されていた、この写真のスポーツラティスは

XJ40スポーツ(’92~’93年)に前後8J
93年1/2モデルのみのわずかな間に装着されていたXJSにはフロント7J/リア8Jという組み合わせ。
製品自体はBBS製なのですが、デザインがオーソドックスなメッシュでどのモデルに装着しても似合い、
オリジナル15インチだとタイヤの選択肢が限られてしまう昨今、インチアップ/ワイド化するには
ジャガー、特にXJSオーナーには世界的に人気があるホイールなのですが、捜したものが8J4本だと
XJSの場合、フロントブレーキキャリパーに接触してしまいスペーサーを入れるかキャリパーを削らないと
装着できません。XJSの場合、以上の理由とメーカーの設定及びビジュアルの観点からフロントには7J
を入れたいところですが、当時XJSのみの設定でしたのでまずオークション等で探しても流通していません。
していたとしても8J、が殆ど。一部のロールスにも使われていたらしいのですが、当時からオプションで
買えたにしてもまずないので今回このホイールを入手したオーナーは、なんとわざわざドイツの個人オークション
サイトで見つけて輸入。
しかしながらいくら美品とはいえ、30年前の大古品。
何件か相談しても断られましたが、何とか綺麗にレストアしてくれるホイールスペシャリストを紹介していたいてやっと
購入からレストア迄相当な時間と費用が掛かりましたが、新品以上の満足出来る仕上がりになりました。
拘り過ぎるのも色々大変ですよね。

XK150 3.8S

XKシリーズも初代120と比べたらとても近代的になった感がある150。
今回初めて整備入庫しているこのドイツ人オーナーの150は、同じ150でも3.4ではなく3.8リッターエンジンに
トリプルS.Uキャブ、圧縮比9:1を持つXK1503.8S、しかも本国仕様という大変レアななモデル。

この”S”のエンジンは、XKの時代より飛躍的にモダンになったシャシーを持つE-type3.8及びMKX3.8のエンジンと同じになります。
更にこのXKはウエバートリプルキャブレターに変更してあり、今回はアルミラジエター及びオイルクーラーの取り付けが
主たる作業。前後バンパーレスでミシュランの16インチレーシングタイヤを履くこの個体、オーナー曰くサーキット専用車、
なんだとか。凄いですね。

ポルテック(PORTECH)

Team Ikuzawa Collection 964 Targa,ご納車準備が整ったので本日きわどい天候の中
結果雨にも打たれず無事ご納車出来ました。

弊社では既に仕上がっている964を、ご納車前車検整備等の最終チェックを行うために、更に御殿場で昨年から開業している
ポルテックさん、に作業を依頼することにしています。
元ミツワのメカニックさんで構成されており、空冷専門という事なのでお客様も弊社も安心して任せられます。
今回は車検・納車整備の他に、珍しいPCCM(ポルシェ・クラッシック・コミュニケーション・マネージメントシステム)
という旧いポルシェにもあったら良いな~笑システムも装着。

Bluetooth等はともかく、ナビでこの画面を見るのはちょっと無理があるのではとも思いますが。
左右のダイヤルは、更に旧いモデルにも対応出来る様にメッキリング付きの物もキットの中に用意されているという周到さ。
流石ポルシェ純正品。質感といい、価格が高いだけのことはあります。

蛇足ながら、ポルテックの運営母体はあの”TOM’S(トムス)”さんになります。
 

今更ながら。。。


1961年にデビューしたE-typeジャガーに少なからずもの影響を受けた2大国産メーカーのフラッグシップスポーツカー。
日産フェアレデイℤ(S30)1969年発売
トヨタ2000GT(MF10)  1967年発売
60年代のスポーツカーの代表的な形とイメージを作った功績は偉大ですね。
その3台が並んだ雨の中での珍しい写真かも、です。
2016年ラリー日本in TAIWAN,での一コマでした。